住宅を購入する際には火災保険に入ることがほとんどですが、これは本当に必須なのだろうかと考える人が非常に多いです。本来、火災保険の加入は任意であり、必ずしも住宅ローンを契約した金融機関と提携している火災保険に加入する必要はないのですが、実際のところは火災保険の加入を住宅ローンの条件としていることも多いと言えます。そのため、住宅を購入する多くの人は火災保険に加入することになるので、これの適切な選び方を知っておくことが大切です。
火災保険には様々なプランがあり、選び方によって補償内容や補償対象が大きく違ってくるので、自分たちに必要だと思うプランを選択するようにしてください。火災保険は火災や落雷、風水害などの事故で生じた建物や家財の損害を補償するための保険であり、基本的には建物のみと家財のみ、建物と家財両方の3種類のプランから選ぶことができます。建物のみの場合は建物本体と門や塀、車庫や物置が含まれ、家財のみの場合は家の中にある家具や家電、衣類などが対象となることを知っておきましょう。建物と家財の両方のプランを選ぶと、これら全てが補償対象となり、新築住宅を購入する人は建物と家財の両方のプランを選ぶことが多いと言えます。万が一の事故が起こった場合、一方しか対象になっていなければ、住む場所もしくは家財の調達に多額の費用が必要となるので、どちらも補償対象としておくことがおすすめだと言えるでしょう。
そして、契約を行うときは建物の保険金額をどれくらいに設定するか決めなければなりませんが、これを決めるための建物の評価額には時価と新価があり、現在は新価で契約するケースが多いです。新価を選べば同じ物件を新たに購入するために必要な価格で設定されますが、時価は同じ物件を新たに購入するために必要な金額から経過年数による価値の減少を差し引いた金額を設定することになります。時価よりも新価のほうがいざというときに支払われる保険金が多いですが、新価の保険料のほうが高くなることを知っておきましょう。
また、地震保険に加入したいと考える人も多いですが、これは火災保険にセットの形で契約することになるので、契約する際には地震保険の加入手続きも行っておくと良いでしょう。火災保険に入っていれば安心だと感じる人は多いですが、地震が起こった場合は地震保険でなければ補償されないので注意が必要です。住宅を購入するときには火災保険に入ることがほとんどなので、補償内容や設定する保険金額、地震保険との関係などを知っておくことが大切だと言えます。